
【独学合格】40代・共働き・3児の母が一級建築士学科試験を突破した勉強法
仕事・家事・育児に追われながら、独学でR4学科試験に合格しました。
当時の私のスペック:
- 時短とは名ばかりのばりばり共働き
- 未就学児含む3人の子持ち
- 勉強時間はスキマ時間のみ
「時間がない」という言い訳が一番ダメだとわかっていても、現実は厳しい。そんな状況でも突破できた勉強法を、具体的にまとめます。
学科試験の結果
総合98点で合格。計画はギリギリでしたが、法規を大きく伸ばせたのが勝因でした。
| 科目 | 計画 | 環境・設備 | 法規 | 構造 | 施工 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| R4 得点 | 12 | 17 | 27 | 26 | 16 | 98 |
| R4 合格基準点 | 11 | 11 | 16 | 16 | 13 | 91 |
| R3 得点(前年) | 8 | 11 | 18 | 22 | 18 | 77 |
| R3 合格基準点 | 10 | 11 | 16 | 16 | 13 | 87 |
前年(R3)は77点で不合格。1年間で21点アップできました。
勉強を始めたタイミング
勉強開始はR3の学科試験(7/11)が終わった翌々日の7/13。
「落ちた直後にすぐ次の勉強を始める」のは精神的にきつかったですが、R4の試験まで約1年。スキマ時間しか使えない私には、この1年をフルに使う必要がありました。
アウトプット(問題を解く)
① 速学アプリ ── 勉強の中心はスマホで
独学のメインツールとして使ったのが速学というアプリです。
スマホ1台あれば、寝かしつけの合間・通勤中・昼休みに勉強できる。机に向かえない日でも勉強を途切れさせないために、このツールは欠かせませんでした。
一問一答形式で、計算問題でなければ1問30秒以内でテンポよく解けます。
1年間の実績
| 数値 | |
|---|---|
| 解いた問題数 | 35,877問 |
| 勉強時間 | 322時間44分 |
| 過去問の周回数 | 12年分・5周弱 |
年内に2周、6月中旬に4周目を完了しました。



途中で何度も心が折れた
グラフを見るとわかりますが、1月と4月に勉強ゼロの日が続いています。仕事の繁忙期と家事育児でいっぱいいっぱいになり体調を崩し、完全に放棄した時期もありました。家族全員コロナで自宅療養になったことも……。
でも、そこから立ち上がれたのは「心は折れるもの」と最初から織り込んでいたから。
スケジュールは"余裕あり"で組む。 全力で頑張れる想定でスケジュールを立てると、体調を崩した時に挽回できません。折れることを前提に、余白を持たせてください。
逆に言えば、「4ヶ月で集中してやりたい!」という方でも、問題数と時間さえ確保できれば十分こなせる量です。スタートが遅いほど締め切り効果が働き、記憶も定着しやすいとすら感じています。
② 大手資格学校の模試
受験スケジュール
総合資格のオープン模試①②③と公開模試④を受けました。
| 時期 | 模試 | 受験形式 |
|---|---|---|
| 4月 | オープン模試① | 教室受験 |
| 5月 | オープン模試② | 教室受験 |
| 6月 | オープン模試③ | 教室受験 |
| 7月 | 公開模試④(有料) | 教室受験 |
WEB受験もできましたが、本番の雰囲気を体感するために教室受験を選びました。「空調が効きすぎる」「動作音が大きい人がいる」など、本番で動揺しないための予行練習になります。
模試の得点推移
4月時点で過去問を3周済みだったこともあり、オープン模試(過去問ベース)は安定して100点超え。6月は法規満点を取れました。
| 模試 | 計画 | 環境・設備 | 法規 | 構造 | 施工 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4月オープン | 17 | 13 | 27 | 27 | 18 | 102 |
| 5月オープン | 17 | 15 | 23 | 24 | 23 | 102 |
| 6月オープン | 18 | 18 | 30 | 25 | 19 | 110 |
7月公開模試で自信が崩壊
ところが、最後の公開模試(有料)でとんでもないことが起きました。
| 模試 | 計画 | 環境・設備 | 法規 | 構造 | 施工 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7月公開模試 | 15 | 11 | 21 | 23 | 14 | 84 |
本試験なら確実に不合格の点数。特に施工で見たことない問題が続出し、メンタルが崩壊しかけました。
模試の見直しが逆に武器になった
冷静に見直すと気づいたことがあります。
「見たことない問題」も、過去問を丁寧に読み解いていれば解けた問題ばかりだった。
過去問を何周もすると「問題と答えのセット」を暗記してしまい、理解できていないのに正解できる状態になります。本試験では少し切り口が変わると途端に解けなくなる。
そこからは解き方を変えました。
過去問の「早押し」をやめ、穴埋め形式で別角度から解き直す。 「なぜその答えなのか」を言語化できるまで理解を深める。
本試験まで残り10日でこの方法に切り替えたことが、学科突破につながったと思っています。
インプット(知識を入れる)
アウトプットが9割ですが、後半はインプットも並行します。独学なのでテキストは市販品のみ。私が使ったのは2冊です。
① 一級建築士受験 スーパー記憶術
「1級建築士受験スーパー記憶術 新訂第3版」(原口秀昭先生著)
私のバイブルその1。法規以外(計画・環境設備・構造・施工)の暗記項目が、先生のイラストと語呂合わせでギュッと1冊にまとまっています。
「あの数値なんだっけ?」と思ったときにサッと引ける辞書代わりとして使いました。模試・本試験にはお守り代わりにカバンへ。


※分からない箇所をすぐ引けるよう法令集のようにインデックスをつけました(自己流)。
1級建築士受験スーパー記憶術 新訂第3版
② 建築法規 スーパー解読術
「建築法規スーパー解読術 新訂第6版」(原口秀昭先生著)
私のバイブルその2。法規に特化した1冊で、法令集の読み解き方・マークの仕方が丁寧に解説されています。特に防火区画のマーク方法はわかりやすく、おすすめです。


法規は構造と並んで配点が最も高い科目。法令集を全問ひいていると時間が全く足りません。「法令集をひく問題」と「記憶で解く問題」を切り分ける意識が必要で、そのための記憶の土台がこの本で作れました。
建築士受験 建築法規スーパー解読術 新訂第6版
③ YouTube
設備・施工など、文章やイラストだけでは理解しにくい内容はYouTubeで補いました。
例えば「オールケーシング工法」と検索すると、企業や解説チャンネルが動画で丁寧に説明してくれています。無料でここまで学べる時代、本当に恵まれています。

まとめ:学科試験を突破する5つのポイント
| # | ポイント | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | アウトプット(問題を解く)が最優先 | 過去問をひたすら回すのが最短ルート |
| 2 | スキマ時間をかき集める | 机に向かえなくてもスマホで継続 |
| 3 | 心は折れる前提でスケジュールを組む | 余白があれば挽回できる |
| 4 | 過去問3周後は穴埋め形式で理解を確認 | 「答えの暗記」と「理解」は別物 |
| 5 | 法規は得点源と決める | 法令集の使い方をマスターするだけで大きく変わる |
一級建築士の学科試験は出題範囲が膨大です。でも言い換えると、過去問という有限の問題集を繰り返し解けば突破できる試験でもあります。
仕事・育児・家事で忙しい中でも諦めないでください。これからチャレンジされる方を、応援しています!
